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令和2年7月豪雨災害 ボランティア参加記録

2020年7月17日(金)に人吉市社会福祉協議会設置のボランティアセンター経由で災害ボランティアに参加してきたので、その記録を残します。

今後参加を検討されている方の参考になれば幸いです。

ボランティア当日のみならず、その前準備から記していきます。

長々と余計なことも書いているので、適宜読み飛ばしてください。

社協経由のボランティア活動だと、装備さえ準備すれば本当に身体一つで気軽に参加できるので、この記録が「行きたいのはやまやまだけど…」と躊躇されている方の心理的ハードルを下げることにつながればいいなぁと思います。

(7/26追記)
その後数回に渡り参加していますので、そこでの気づきも追記しています。

1.破傷風予防接種

SNSで災害情報に触れる中で、とあるボランティア団体に参加するには破傷風の予防接種が必須とあり、念のため受けておくか…と調べていくと、残念なことに、自分の場合は年齢的に基礎免疫がなく(子どもの頃に予防接種をしていない)、免疫を得るためには最低でも2回の接種が必要とわかりました。しかも、1回目と2回目は最低でも3週間ほど空けないといけないと。

どうするか迷いましたが、これから先もきっと必要になることだし、自分がたまに参加しているトレイルランニングにおいても破傷風菌に感染する危険性もあるわけだし…と思い、ひとまず1回目を接種してきました。今後のことも考えて、計3回の接種でしっかり免疫を獲得しておきたいと思います。

私がお世話になった総合病院では、予防接種は小児科の担当で、前日に電話予約をして行きました。当日は、ドクターに簡単に診察をしていただき、看護師さんに打ってもらいました。最近は注射針がいいのか(それとも私が鈍感なのか)、まったく痛みは感じませんでした。この病院では費用は4,000円でした。

ちなみに、社協経由のボランティア活動において破傷風の予防接種は必須とはされていません。

(以下、7/18追記)

熊本市よりボランティア活動における感染症予防の注意喚起のお知らせが出ています。

破傷風以外にも様々な感染症に罹患する危険がありますので、特に服装等気をつけましょう。

2.ボランティア保険

令和2年7月の豪雨災害のボランティアセンター募集でのボランティアに参加する場合のみ、ネットでの加入が可能となっています。

詳しくは、以下のページを参照してください。

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上の写真にあるように補償期間は来年3月末までです。基本的に年度単位での補償となるようです。

各ボランティアセンターでも加入は可能です(人吉のボラセンには加入受付けのコーナーがありました)。

補償対象としては、次のように記載があります(7/19加筆)。

・グループの会則に則り、立案された活動であること。
 (グループが社会福祉協議会に登録されていることが必要です。)
・社会福祉協議会に届け出た活動であること。
・社会福祉協議会に委嘱された活動であること。

社協が設置しているボランティアセンター経由の活動にはもちろん適用されます。

ちなみに、ボラセンでの受付け時に保険加入の確証を見せる必要はありませんでした(申込書の加入済みに〇をするだけ)。

担当の方により違う可能性もありますので、加入証明のメールのスクショ等を準備していくと良いと思います。

3.装備の準備

後述しますが、スコップ等の道具類は社協で準備されているものを借りることができますので、自分自身の装備について必要なものを準備しました。

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泥がヘドロ状になったところを歩くことになるので、長靴は“絶対に”必要です。

ちなみに、私が参加したチームに釣り用の胴付き長靴(サロペット状の長靴)を履いている方がいましたが、暑さでかなり蒸れてしまうということを仰っていました。

(8/3追記)
前回使用時長靴を洗って干してそのまま外に放置してしまっていたところ、日光による熱で素材が縮んでしまい、履けなくなってしまいました。必ず陰干ししましょう。

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長靴は、安全靴タイプもあるのですがあまりに重いので、普通の長靴に上の踏み抜き防止(ステンレス板入り)のインソールを組み合わせて使うことにしました。踏み抜き防止が必要かと言われると微妙ですが、泥の中に何が埋まっているかわからない(ガラス類は確実に埋まっていると思っておいた方が良い)状況なので、準備しておいた方が無難だと思います。

(7/26追記)
作業が進んで床や壁を剥がす段階になると、取り除かれた木材に釘が残ったままのケースが多くありますので、やはりインソールは必須と考えておいた方が良さそうです(下の手袋についても厚手のものが良いと思います)。

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手袋は、上記2種類購入しましたが、使ったのは上の方です。上のタイプは通気性も良く(あまり蒸れる感じがない)、グリップ性も良いので使い勝手が良いです。後述しますが、服装は長袖必須ですが、手袋は手首もきちんと隠れる長さにしましょう。

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ヤッケの上下です。今回は、天気が良かったため使用しませんでした。なんと言ってもワークマンは安い!

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粉塵用のゴーグルです。めがねを掛けているので、めがねの上から装着できるタイプにしました。今回はまだ泥が湿っている状態での屋内作業中心でしたので使用しませんでした。

粉塵用という意味では粉塵用マスクも購入したかったのですが、簡易的なものは手に入らなかったので断念しました。泥が乾くとかなり粉塵として舞うので、いずれ入手しておきたいと思います。ちなみにボランティアに来ていた方で粉塵用マスクをつけていた方はごくごく少数でした。

(7/26追記)
人吉の場合は、ボランティアセンターに粉塵用マスク(簡易的なもの)が準備されています(常に在庫があるかはわかりませんが…)
(8/4追記)
8/3時点で、人吉のボランティアセンターには、粉塵用ゴーグルも準備されていました。

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ペットボトルの携帯用です。結果としてこれは要らなかったなぁと。もう一瞬にして泥で汚れますし、基本手袋をした手は泥だらけで作業中に頻繁に飲むというシチュエーションは考えられず(その分こまめな休憩が必要)、次回からは持っていかないと思います。

後は、これから天気も良くなり、屋外作業が出てくる場合は帽子は必須だと思います。とにかく、これから先は熱中症予防を考えておくのが大事ですね。

熱中症予防の意味では飲料は多めに持って行くことと、塩分補給用の飴などもあった方が良いと思います。

4.高速道路通行料免除手続き

NEXCO西日本において災害ボランティア車両の高速道路の無料措置を実施中です。

人吉の場合は、人吉インター利用ではなく、人吉球磨スマートIC利用が条件となりますので、ご注意ください。

上記ページから以下の往路、復路用のボランティア車両証明書をダウンロードし、必要事項を記入しておきます。

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往路、復路の利用手順は以下の通りです。

【往路】

①一般通行ゲート(ETCじゃない方)を通行券を受け取って通過(※一般/ETC兼用のゲートもあるので、ETCカードは抜いておくこと)

②人吉球磨スマートICのゲート付近にいる係員に上の往路分の証明書と通行券、そして運転免許証を提示(証明書と通行券はそのまま提出)

【復路】

①ボランティアが終わったら、ボラセンで以下のように復路用の証明書に押印してもらう

(7/26追記)
ボランティアセンターを通さないボランティア活動についても、ボランティアセンターにてボランティア活動証明の押印はしてもらえるようです。

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②人吉球磨スマートICのゲートでカメラに向けて上記証明書を見せる(ETCカードなしでゲート前に止まると、係員の方からインターホン越しに声を掛けてくれます)。後続車に迷惑を掛けないように、証明書をすぐに見せられるように準備しておきましょう。

(7/20追記)
今日(7/20(月))は、ゲート付近に係員の方がいました。その場合は係員の方に証明書を見せてください。
(7/26追記)
ゲート通過時に、係員の方から通行券の代りになる用紙を渡されます。高速を降りる際に、その用紙も一緒に係員の方に渡してください。

③降りるインターの一般ゲートにて係員の方に証明書と免許証を提示(証明書はそのまま提出)

(以降7/18追記)

熊本市、熊本県それぞれに熊本市からのボランティアバスが運行されています(現時点で熊本県内在住者限定)。

熊本市の場合は、初回が7/22(水)、以降は9/15(火)までの、毎週火、木曜日となっています。

熊本県の場合は、初回が7/17(金)、以降は8/30(日)までの金、土、日、祝日です(8/14(金)~8/16(日)のお盆期間除く)。

日程は被らないように調整してあるようですが、利用者側からするとむちゃくちゃ混同し易い(「あれ?この日はどっちだっけ?」みたいに…)ので、共同運行みたいにすればいいのになぁ…と思っちゃいました。

ま、いろんなしがらみがあるのでしょうし、担当の方は一所懸命に考えてくださっているのだとは思いますが。

いずれにしても、「車がなくて行きたくても行けない」という方にとっては朗報だと思います。これで少しでもボランティアが増えるといいですね。

(7/27追記)
熊本県内各地の社協にて人吉球磨地方へのボランティアバスが手配されているようです。以下熊本県社会福祉協議会のHPにまとめてあります。

5.当日の移動

初めての経験なので、早め早めに行動しようと、前日は早くに床についたものの緊張していたのか熟睡できないまま5時頃には目が覚めてしまいました(^_^;)。

自宅を出発したのは6:40頃。通勤時間帯でもあるのでインターまで混まない道を選択して順調に高速へ。

8時過ぎに人吉インター付近を通過。人吉インター出口は、この時間帯で2km弱の渋滞でした。週末に行かれる方は余裕を持って行かれた方が良いと思います。

上述のようにボランティア車両の無料措置は人吉球磨スマートIC利用が条件なので、そのまま人吉インターを通過。8:15頃に人吉球磨スマートICに到着も約500mほどの渋滞。ゲート通過まで15分ほど掛かりました。

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インターからボランティアセンターまでは通常であれば5分も掛からない距離ですが、朝は多少渋滞しているようです。それでも10分ほどで到着しました。

ちなみに、ボランティアセンターは、川上哲治記念球場近くの「東間コミュニティセンター」です。社協のある「総合福祉センター」ではありませんので、ご注意ください。

コミセンの駐車場は狭いのでボランティアは停められません。コミセンの先の川上哲治記念球場の周囲の駐車場に停めることになります。それなりに距離があり、ちょっと荷物を取りに…という距離でもないので(駐車位置による)、忘れ物には注意しましょう。

結局ボランティアセンターには、受付開始時刻9:00の15分ほど前に到着しました。

(7/20追記)
本日(7/20(月))は、人吉インター、人吉球磨スマートICともに渋滞はありませんでした。曜日により混み具合が大きく違う可能性があります。
(7/26追記)
だいぶボランティアに参加される方も増え、週末は特に多くなっています。そのため受付け開始時刻は8:30頃に早められています。また、駐車場も第二駐車場(東間コミセンのほんの少し先)に案内される場合があります(駐車場所によっては第二駐車場の方が近い)。

6.ボランティア受付け

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ボランティアの受付は、コミセンの外のテントで行われています。

(7/26追記)
ボランティア参加が初めての方と、2回目以降の方で並ぶ列が分けられています。テントに向かって右側の列が2回目以降、左側が初回です。団体の場合は団体ごとの受付となるようです。また、現在ボランティアが多くなり東間コミセンのみではキャパオーバーで、ゆめマート他でも団体受付を設けて対応しているようです。

最初にiPadのような端末の前に立って検温と、手指消毒があります。

(7/26追記)
現在検温は、携帯型の非接触型体温計にて係の方が一人ひとり検温されています。体温は受付け票に記入する必要がありますので、覚えておいてください。

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今気づきましたが、天井にLINE登録のQRコードがありますね。これに登録しておくと、ボランティア中に様々連絡が来るそうですが、今回は特にスタッフの方からの案内はありませんでした。

その後、二枚の書類を記入して、布製のシール状になっている名札に記名し、利き手と反対側の腕に付けてもらいます。

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ちなみに、私の当日の格好は、上がワークマンで買った冷感タイプの(?)長袖Tシャツの上に某マラソン大会の参加賞として頂いた半袖Tシャツ。下は相当着古しているジーンズでした。

上は感染症予防の意味でも長袖必須だと思います。下は実際作業して思ったのは、立ったり座ったりがかなり多くなるので、その動作が楽なものが良いと思います。その意味では作業用ズボンが良いかもしれませんね。

受け付けを済ませ、初めての参加者はしばらく列になって待ち、10分ほどのオリエンテーションに参加します(2回目以降はもちろん不要)。

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オリエンテーションが終わると、隣の部屋に移動してマッチングです。

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社協のスタッフの方がボランティアを必要とする家をそれぞれに担当していて、案件ごとの人数に応じて挙手でマッチングしていきます。

私は初めてだったので、とにかく最初の案件に手を挙げようと決めていて、全部で10名のチームに入ることになりました。

その後、社協の担当の方から軽くレクチャーを受け、チームリーダーを決めます。私は初めてなのでもちろん様子見。今回は唯一の女性がリーダーとなりました。リーダーの主な仕事は道具や資材の管理、そしてボランティア終了後の社協への報告などです。

(7/26追記)
全員がマスクをつけての作業となりますので、顔で人を覚えることができません。これが地味にフラストレーションだったりします。特にリーダーが誰かはしっかり覚えておく必要がありますので、リーダーさんの名前と服装の特徴などはしっかり覚えておきましょう

現場までの移動は、現地に駐車場がある場合は車を出せる人の車での乗合い。ない場合は社協の方で準備された車で送迎があります。今回我々は送迎してもらいました。

余談ですが、もし車を出すとなると、行きは良いのですが、帰りは確実に皆泥んこなので、しっかり養生をしていかないと、とんでもないことになりますね。

その後、道具やビニール袋、土嚢袋などの資材を、今回軽トラを提供してくださったボランティアの方の車に積み、出発です。この時点ですでに10時近くになっていました。

(7/26追記)
マッチングの部屋には、ボランティア用のタオル、防塵用マスク、塩飴等が常備されており、自由に持っていくことができます。

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(8/29追記)
8/28に八代市災害ボランティアセンター経由で八代市坂本地区でのボランティア活動に参加しました。受付けの基本的な流れは人吉市とほぼ同様ですが、八代市の場合は初めての場合と2回目以降とを分けずにまとめて受付けして2回目以降の方を含め毎回オリエンテーションからとなっています。マッチングも挙手方式ではなく、固まって座っている単位で割り振られるようです。資材、道具については人吉市と異なり、軽トラでの運搬は社協スタッフの担当となっているようです。従い積み込みの作業は不要です。ただし、自分たちの判断で資材、道具を追加して積み込むことができないのが難点だと思いました(ボラセンから現場まで遠いので、持ってきてもらうにも時間が掛かる)。

7.ボランティア作業

今回のお宅は川沿いに位置し、災害後まったくの手つかずで、庭先には大きな冷蔵庫が転がっているような状況でした。従い、作業はもっぱら荷物出しと泥かきです。

この日は、雨は降らず、時折日が差すような天気で猛暑とまではいかないまでもかなり暑く感じました。マスクもいつも以上に息苦しく感じます。

このあたりは、本当にやってみないとわからないことですが、荷物を出すと言っても小物の類いは泥に埋もれている状態であり、泥の中からすくい出す感じで探す必要があります。

しかも、燃えるごみとそうでないものを分類しないといけないので、作業にはかなりの時間が掛かります。そこそこ広いお宅なので、時間が経ってもなかなか片付かない感じに途方に暮れそうになります。これをボランティアなしでやるなんて、絶対に無理ですね。

最初は各々が散らばって作業していたのですが、それでは埒があかないということで、台所をとにかくきれいにしてしまおうということになりました。

この作戦は成功だったと思います。我々の時間内で荷物の運び出しと泥かきまで何とか終えることができました。やはり一部屋だけでもきれいに片付いていると気持ち的には全然違うと思います。

ボランティア作業は、15時までにボラセンに帰着が前提となっており、正味の作業時間は4~4.5hほど(2回目以降になると、マッチングまでの時間が短縮されて現場への到着時刻が早くなり、その分作業時間も長くなります)です。短いように感じられるかもしれませんが、これでも十分へとへとになります。どう考えても長期戦ですので、社協のスタッフの皆さま含めて無理のない範囲でやるのが大事だと思います。

作業上大変なのは、水に濡れ、泥に埋もれたモノたちが重いのはもちろん、浸水から10日以上経っていることもあり、ドブに溜まったヘドロのような泥の匂いです。帰宅した今でも鼻の奥にそのにおいが残っているように感じます。

そして、部屋によっては床が抜けているところもあったりするので、足元には細心の注意を払いながら作業していました。

後はやはり暑さですね。室内作業中心とは言え、水分を吸った泥と格闘しているので、湿気ムンムンの中での作業となります。本当にこまめな水分補給が必要です。

実際、今回は、最後の最後でリーダーの具合が悪くなりました。幸い大事には至らなくて良かったのですが…。

それと、トイレの問題も結構大事ですね。マッチングの際に近くにトイレがあるかどうかも情報がありますので、特に女性の方は参考にされると良いと思います。

今回のお宅は、既に片付いている方の家のトイレを使わせていただけることとなっていましたが、私は結局トイレに行くことはありませんでした。水分のほとんどは汗で流れてた感じかもしれません。

いずれにしても、現場に向かう前にしっかりトイレを済ませておくのも大事だと思います。

とにかく現場ではすべてが自己責任であることを自覚しておくことが大切ですね。

それと、細かい話しですが、現場はどこもかしこも基本泥だらけなので、リュック等の荷物を置いておくところすらないと考えておいた方が良いです。

私はリュックを丸ごと入れられる大きさのビニール袋を準備していきました。資材としてビニール袋は大量にもらえるので、それを活用しても良いと思います。

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普通に作業して、普通にこんな汚れ方になります。

汚れが気になるようであればヤッケ類を着ることになりますが、そうなると今度は暑さとの戦いとなり悩ましいところですね。

あと余談ですが、ボランティア活動の上で大切な心構えだと私が思うのは、どういう現場であっても、その環境を受け入れるということだと思います。

基本的に現場にはゆっくり座って休めるところはありませんし、粉塵が舞ったり、きつい匂いがあったりします。

時に好意で家主さんがいろいろと手配してくれることがあったとしても、それが当たり前ではないことを肝に銘じておく必要があるなぁと、とある支援を受ける側の方のSNSでの発信を見ていて思いました。

どうしても「これだけきつい思いをしてやってあげてるんだから…」的な考えがよぎることがあるかもしれませんよね。人間だもの。

でも、その言葉を飲み込む覚悟を持たなきゃいけないよなぁと…。

さて、その日の作業が終了すると、また車で迎えに来てもらいボランティアセンターに帰着します(送迎がある場合)。

リーダー以外は、必要に応じ上述した高速道路が無料になる車両証明書に押印してもらえれば自由解散です。

ボランティアセンターとなっている「東間コミュニティセンター」には更衣室も準備されていますので、着替えは可能です(荷物預かりまではしていないと思います)。

ボランティアセンターへの帰着後パンと冷たい飲み物、そしてタオルを濡らして冷やしたおしぼりももらえます(おしぼりはそのまま持ち帰り可)。

帰りは近くのホテルの温泉に寄りました。あまり清潔とは言えない泥にまみれていますので、早めに汗を流した方が無難ですね。

特に温泉に浸かった後の高速での帰路は眠くなりますので、途中のPAで10分ほど横になり頭をすっきりさせました。無事帰り着くまでがボランティア。

(7/26追記)
その日の主な作業内容は、ボランティアセンターでスタッフの方から一応の説明はありますが、実際には現地に行って家主さんの指示を伺うまでわからないと考えておいた方が良いです。現地の状況は刻々と変わっていきますし、それをボランティアセンターの方で事細かく把握されているわけでもありません(できないと思います)。とにかく何かしら予定外のことが必ず起こるとの覚悟が必要だと思います。
(8/24追記)
これまで2回リーダーを務めました。リーダーは特別な経験や資格を持った人がなる訳でもなく、誰でもなる可能性はあります。リーダーの主な仕事(人吉の場合)は以下となります。
・出発前に軽トラに積んでいく資材・道具類の確認
・家主さんへの当日の作業ニーズの確認とチームメンバーへの作業指示
・状況、環境に応じて作業、休憩の指示(暑い時期はこまめに休憩が必要)
・作業終了後資材・道具類が揃っているかの確認
・ボランティアセンターに帰着後、社協スタッフへの活動報告

8.所感

まず上述したように、既に災害発生から10日以上経っているにも関わらず、未だ全く手つかずの家があることが驚きでした。現在はボランティアが県内在住者限定ということもあり、まったく手が足りていないようです。

ちなみに今日(7/17(金))はこれまでで最高の300名越えの参加となったようです(熊本市内からのボランティアバス運行開始の影響もあるのかな?)。

もちろんボランティア活動されている方は社協経由だけではなく、熊本県内の様々な団体が独自に活動していたりもします。それでも足りないというのが現場の声だと思います。

いずれにしても、一軒のお宅を片付ける(荷物を運び出し、泥を掻き出し、床下の泥も掻き出す)のに途方もない時間が掛かることが実感できました。

難しい問題ではあると思いますが、どこかで県外ボランティアを受け入れていかないと早期の復旧、復興はままならないと思います。

今回初めてのボランティア参加でしたが、装備さえそれなりに揃えれば、身体一つで当日行って参加できるので、多少体力に自信のある方は気軽に参加してみられると良いと思います。ある意味ボランティアがもっとカジュアルなものになっていくといいなぁと思います

後は、ボランティアだけが支援の形ではないので、自分にできる支援を考えてやっていけば良いと思います。

私自身がまさにそうだったのですが、この種のボランティアの情報に触れる度に、何も出来ていない自分に無力感のようなものを感じていました。

今回実際やってみて、それが払拭できたかと言えば決してそんなことはなくて、むしろ一人の人間が出来ることなんてしれてるなぁと思わされるのみでした。この大変な作業を連日やってる人に比べたら…なんて気持ちも湧いてきますし…。

結局のところ、一人ひとりができることを、できるだけ(熊本弁では“でくっこつば、でくっしこ”)やっていく。ホントこれしかないなぁと。

(8/24追記)
人吉市街に関しては、道路沿いに並んでいたゴミの山もほぼ撤去され、各家屋における作業も床はぎと床下の泥だし等が主になってきていて、だいぶ進んでいる感はあります(実際社協への依頼も減少傾向にあるとのこと)。しかしながら、道路事情が悪く支援が届いていない地域や、社協ボランティアではカバーしきれないところなど、まだまだ支援は必要です。とにかく長期戦を覚悟して、息の長い支援が必要です。


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