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多様な視点があることを知る

ストレングスファインダーを活用して、より良い方向へと自分自身をマネジメントしていくには、物事を俯瞰的に見る能力が絶対必要です。その意味合いの一つは、いわゆるメタ認知で、自分が今この瞬間何を感じているのか(認知しているのか)を客観的に認知できていること。

もう一つは、自分だけの閉じた世界で物事を考えるのではなく、自分と自分を取り巻く状況の全体を捉えられていること。この両方があって初めて自分に起こっていることを認知しつつ、その後の言動が周囲にどう影響を与えうるかを勘案した上でより望ましい言動を選択できるようになります。

自分が今何を感じているのかをメタ認知できているだけでなく、なぜそう感じるのか、なぜそういう反応になるのかがわかれば、より自分をマネジメントしやすくなります。まさにその部分をストレングスファインダーの上位資質が教えてくれます。

例えば、現実味のない単なるアイディアをポンポン出されたときに、振り回されているように感じ、ざわざわするのは「調和性」が反応しているんだな…とか。まずは自分が何を感じているのかを感じ取り、そして自分がなぜそう感じるのかを見ていく。これが最初のステップです。

もう少し反応のメカニズムを探求していくと「調和性」は現実的に物事を進めていきたい資質なので、現実味のない話しに反応するのだと見えてきます。そこまで行けたら今度は今の状況を少し離れて観察するような感じで眺めてみることです。つまりは、今この場面で現実味がある必要があるのかどうか?

例えば何かの企画会議の初期の段階であったとすれば、その段階では制約なく広げるだけ広げていく方が効果的なのかもしれません。だから、そういう場面では「調和性」が反応したとしてもその反応のまま「それって誰がやるの?お金はどうするの?」と言った現実的な話しをするのは辛抱するとか。

一方、もうだいぶ話しも煮詰まってきていて、どうアイディアを実現するかの話しに入ってきている場合は、さらにまた別方向のアイディアが飛びかうと、議論が収束しないので、それこそ「調和性」の出番。アサーティブに「今はもうその段階ではない」ことを伝えて現実的な話しに持って行くとか。

こんなふうに、自分に起こっていることを客観視すると同時に、そこから先の自分の言動が周囲にどのような影響を与えそうかを全体を俯瞰してみながら考えてみる“間”を持つことが大事だと思います。その“間”が持てるようになると、周囲の人とのすれ違いは圧倒的に減ると思います。

そしてもう一つ、俯瞰という言葉には、様々な視点から物事を見ることができている状態も含んでいると思います。それはどのように養われるかと言えば、多様な視点があるということをまずは“知る”ことだと思います。その意味で自分にはない思考パターンを知ることも大事です。

ストレングスファインダーは、34個の資質という形で人が持っている様々な思考、感情、行動のパターンを教えてくれます。自分の上位にはない資質について学び、「そういう考え方もあるんだ!」という気づきが、間違いなく自分の視野を広げてくれるし、生きやすさにつながると思います。

いただいたサポートは、「学習欲」を満たすことに使い、「最上志向」でより良いアウトプットにつなげます!